「副業」から「複業」の時代へ

こんにちは、小野です。

この2~3年で世界のビジネス環境、個々の働き方に対する考え方は激変しました。
その代表的なものがリモートワーク。スマホやクラウド技術の進歩で今や誰もが世界中の
オンライン情報にアクセスでき、そして人と繋がることができ、オフィスワーカーであれば
どこでも仕事が可能な時代になりつつあります。

例えばEU域内の某モバイル系企業は、売上が数十億円規模にもかかわらず、
アムステルダムの本社には社員がたった2名しかいません。他の社員はEU域内の各国或いは
EU域外の自宅で仕事をしているそうです。

弊社エストニア法人も同じEU域内ですが、仕事はプロジェクトベースで進めています。
例えば、、、香港のエージェントと協業し、日本在住の方とパートナー・シップ(契約社員)を結び、
モルジブ在住者を在マレーシアのフランス系企業に紹介。そして一連のプロジェクトを
タイで小野が管理しています。当然時差もありますし、各国休日も法律も商慣行も違います。
時空を超えまくっており、私自身が日々走りながらついていくのに必死です。。。

このビジネススタイルは、10年前はもちろん5年前ですら想像できませんでした。

タイ人社員の働き方に対する考え方も、特に若い世代は今や多種多様です。今の時代多くのタイ人が
副業をやっていますし、中には複数の副業をかけもちする方もいて(複業)、副業の収入が
本業の収入を超えているケースもあります。こうなるとどっちが本業なのかわかりません。

日本だとメルカリ経由の物品販売も立派な副業ですし、株式投資やビットコイン購入もしかり。
日本でも実に2人に1人が副業経験者だというこのご時世、副業を禁止すること自体が意味を成さない
(そもそも管理しようがない)ので、企業側としては思い切ってどんどん公認すべきだと思います。
もちろん本業がおそろかになっては本末転倒ですが、副業での経験や自信が、本業へのプラスに
繋がればそれで良いと思います。

我々の人材業界も、5年前と比べれるとビジネス環境が大きく変わりました。
例えば日本在住の日本人求職者に関して言えば、登録面接から企業との面接・
採用までの一連の流れが、一度も会わずにオンライン上で完結するケースが増えてきました。
例えばこれが10年前であれば、「この人材は本気度が低い」と一蹴されるのが当然で、
人材紹介会社への登録時から訪タイするのがごく普通でした。

タイ人の求職者に関しても、オンライン(電話やチャット)で登録を完了するエージェントが
増加したため、求職者の方々も「なぜわざわざ人材紹介会社に足を運ぶの?実訪問は応募した企業だけで
十分でしょう?」という考えの方がずいぶん増えました。。。小規模エージェントの弊社は
面接ブースが4室しかありませんが、かつては満室で求職者の方に待っていただくことも
多々ありますが、今や「シ~~~ン・・・」としている時間のほうが多いです。
業界全体がこのような潮流になればなるほど、我々はプロとしてより人材を見極めるスキルや
ノウハウ、仕組みが必要となってきます。こうなってくるとオフィスも半分のスペースで
十分になってきます。

弊社タイオフィスは在宅(リモート)ワークを昨年実施し上手くいかなかった経緯がありますが、
過去の反省及び改善点を踏まえて、今月から改めてリモートワークを再開することになりました。
徐々にですが、週休3日制や時短勤務にも挑戦していきたいと思います。多くの経営者にとって、
在宅ワークを実施したいとは思わないでしょうし、休日は少なく出来るだけ可動日数を増やしたい
というのが本音だと思います。しかしこれだけ社員の考え方が多種多様になってくると、
会社として様々な勤務スタイルを提供する必要があると思いますし、変化できない
企業は社員が働きたいと魅力を感じなくなり、そうなれば人が集まらなくなってしまいます。

こういう考え方が正しいか正しくないかは実際にやって検証してみないとわかりませんし、
むしろ正解は無いかもしれません。違うな、と思えば一旦ストップして考え直せばいいだけです。

勿論その分互いに顔を合わせた際の「リアル・コミュニケーション」はより重要になってきます。
ポイントは間接部門の社員も含め、勤務スタイルを変えることによって「仕事の質が向上」
すれば良いという、至ってシンプルなものです。

リモートワークといえば私自身が頻繁にタイ国外に行っており、スタッフの誰よりも実践して経験も
あるので、それを仕組み化し、社員に落とし込んでいけば良いだけです
(が、簡単にいかないのは重々承知です、、、)。
タイでは毎日定時に出勤している私も、台湾やエストニアでは超リモートワーカーです。

ちなみに私自身、実は未だに定時にオフィスに行かないと違和感があり気持ち悪いです。
←古い人間^^;冒頭のナナロク世代の話題に戻りますが、おそらく70年代以前生まれは
私と同じような考えの方が多いのでは・・・?

ただ言い出しっぺの私が変わらず同じことをやっていると、社員からすれば
「何だ結局口先だけじゃん!」ということになります。ということで何かを変えなかればならないと
思い、先々週に突然家庭内で宣言をし、先週から子供を幼稚園に送ってから出勤するという
スタイルに変えました。これをやると定時にはまず間に合いません。自ら強硬手段にでました笑。

試行錯誤をしつつですが、人材業界に携わる者として、こういう分野では最先端のチャレンジを
していきたいですし、将来は皆様に様々な新しいワークスタイルの考え方や、検証結果を
シェアできるようにありたいと考えています。

特に我々人材紹介業界はITやAIの進歩が目覚ましく、皆が同じ時間に出勤し同じ時間に帰り、
同じ日に休むという慣行が世界的にみても無意味なものになりつつあります
(=Face to Faceの時間の使い方がより重要になる)。

業務時間外には社員にはどんどん好きなことをやってほしいですし、挑戦してほしいです。
稼ぐ力もどんどんつけていってほしいと思います。ただその先にある「好きなことだけで生きていく
(=食べていく)」というのは並大抵のことではありません。時に苦手なことや、やりたくない事を
やらなければいけません。下手をすると、気がつけば生きるために「好きなことを見失っていた」
ということになりかねません。

生きていくためのプラットホーム(仕事)が一つだけであったのは過去の話です。
これからは皆がいくつもプラットホームを掛け持つ時代になると思います。エコアズは社員が
自分らしさを表現でき仕事を通じて成長できる、社員にとって最も大事なプラットホームの一つで
ありたいと、今日現在の私自身は考えています。※来年はまた全然違った考えになっている
かもしれません!

「副業」から「複業」へ、これからは個が人生を経営する時代です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!(小野)