『台湾の離島がピンチ!アフターコロナ in 台湾』〃2020-8-4


こんにちは。エコアズ台湾の山田です。
気づけばもう8月!いよいよ本格的夏シーズンの到来ですね!台湾人がこの時期にバカンスを楽しむにうってつけの場所…皆様はご存じでしょうか?
台湾には、海外観光客にはあまり知られていない美しい海に囲まれた離島が沢山あるんです!
よく聞くビーチリゾートは…
・小琉球:台湾南部、高雄の更に南の島。珊瑚礁が隆起してできた島で、歩けば2時間で島一周できちゃう!
・澎湖(ポンフー諸島):台北から南西へ飛行機で約1時間。多くの台湾人に愛されているリゾート地。
・蘭嶼(ランユー):台湾の原住民、タオ族の聖地。美しい海と伝統文化が共存する秘境。
・綠島:台湾東部に位置し、黒潮の影響で水の透明度が高い!

私も何個か訪れたことがありますが、綺麗なビーチは圧巻!何度行っても飽きない、素晴らしい場所です…島内の物価はそれほど高くありませんし、ダイビングやシュノーケリングもお手軽価格で楽しむことができますよ♪
しかしこれらの地にたどり着くには、交通機関を何度も乗り継ぎする必要がある為、台湾に訪れた観光客には時間的にもハードル的にもなかなか難しいのかもしれません…ですので、台湾人に愛されているリゾート地なんですね。
そんな離島たちが夏シーズン間近に悲鳴を挙げ始めた…!というニュースが台湾で話題になりました。
今回は台湾情勢が少しわかる、ホットなニュースを簡単にご紹介致します!

☆島民総人口の2倍⁉国内旅行客の爆発的増加
台湾でのコロナ情勢は落ち着きを見せ始め、以前と変わらぬ日常を取り戻しつつあります。(先月は感染者がでましたが…)7月15日をもって台湾の学生は夏休みを迎えたのも相まって、最近は平日にも関わらず、離島にはバカンスを楽しむ学生や夏休み休暇で家族旅行に来る人で賑わいを見せています。
コロナショックにより大ダメージを受けた産業の一つである観光業。台湾国内観光収入は今年3月時点で既に約3000億元の損失を被りました。(現状ではそれ以上になっていると思われます)ただ、新型コロナウイルスの流行で国境をまたいだ移動が制限されている今年は、国内旅行への需要が爆発的に高まっているとの事。
経済復興の意味では、少しずつ回復の兆候を見せていますが、台湾の離島にこれ程までの観光客が一気に訪れた事は前代未聞。観光客増加は6月の端午接連休から連続して続いており、小琉球 では、7月25日(土)、市宿泊目的の台湾人観光客は1万人を超え、その数なんと小琉球の人口に等しいほどに…
ほとんどの離島で同様の現象が起こっており、ポンフー諸島の今年の観光客は既に3万人を超え、緑島も同様例年の3倍の数になりました。人気の観光スポットである亀触り体験コーナー(小琉球)は、あまりの客数にカメさんが非論困憊…この体験コーナーはやむなく中止になってしまいました。

☆島民のライフラインを脅かす⁉資源問題
夏のバカンスを楽しむ為に訪れる離島は、台湾全国民がで遊びに行くにはキツキツな様子。旅行客の爆発的増加により、経営範囲のキャパを大幅に超えた為、様々な場所に支障をきたし始めたました。
海水浴を楽しむ人が使用するシャワー水の使用量が増え、降水量が少ないポンフー諸島では、水庫儲水量は現時点でわずか44%のみ。8月末には底を尽きるのでは、と懸念が広がっています。蘭嶼の日用電量は宿泊客増加により、過去38年で最高量に達し、今年で3度の島全体の停電が発生。しかし台湾電力公司は、現段階での新設備導入は難しく、旅行客にはできるだけ節電への協力を呼び掛けているとの事。
綠島は11日間で島民の30倍もの観光客が押し寄せ、スーパーマーケットやコンビニの在庫は底をつき物資不足が深刻化…8月上旬までの船チケットは全て完売の為、物資運送予定もなかなかめどが立たず、台湾本島にいた島民でさえ家に戻れない状況だそうです。

☆島内の医療現場は人手・設備・器材すべてが不足状態!
この時期の旅行で一番心配なのが、医療設備の不足。夏は日射病や熱中症、不慮の事故等が多発しますよね。今年はさらにコロナ感染対策も忘れてはいけません。しかし、「蘭嶼:4日で3カ月分の医療器材を使い切ってしまった」という内容の記事が報道されました。
”6月の端午節後は、緊急外来患者が20%も増加。万が一定員人数以上の医療設備が必要になった場合は、ヘリコプターで台湾本島まで移動する必要があるため、処置が遅れる可能性が危惧されている。現在は義大醫院(高雄)の医療スタッフがポンフー諸島に駐在し、現地の医療サポートに奮闘しているが、6月末の4連休で救急患者は20%増加し、現在、離島の医療現場員は休む暇なく対応に追われている”。
新型コロナウイルスへの対応が長期化するなか、第一線で奮闘されている医療従事者に更なる負担を与えてしまっている状況ですね…今年は、例年の2倍に及ぶ医療器材を装備して、これからの夏休みシーズンに応戦するようです。(医療従事者の方々のご苦労に感謝の思いしかありません。 どうぞお身体に気を付けてください。)

☆処理しきれない大量ごみたち
離島にはごみ焼却処理施設が設置されておらず、大量に捨てられたごみは台湾本島に運送されるのを待つしかないそうです。離島が運送・処理にかかるコストは、台湾本島の2~3倍にもなるのに、ポンフー諸島ではこの時期、打ち上げ花火イベントも重なった為、去年に比べ現状で27%を占めるの5.8万トンものごみが廃棄されました。台東縣政府環保局のデータによると、昨年蘭嶼・綠島のごみ搬出量は一日最多で2トン。しかしの夏のシーズンを迎えると一日のごみ搬出量3トンと増加…収集はまるで追いつかないようです。今回の旅行客増加はさらに拍車をかける結果となり、既にごみ堆積量は合計2800トンに達ししたとの事。業者はごみ運送船の日程調整に追われていますが、ごみ処理問題はより深刻化していく可能性が高そうです。
これに対し、地元島民は旅行客にごみの持ち帰りに関するスローガンを掲げ、業者もごみ袋を配布し、推奨していく方針だと発表しています。

☆さいごに
いかがでしたでしょうか。台湾離島にとって頭を抱える問題が立て続けに増えていますが、ここからがシーズン、本番です…今後旅行客は更に増加していくでしょうし、観光業に携わっている方、旅行に行かれる方どちらとも、リスクをしっかり考えた上で、万全の準備をして楽しんでほしいなと思います。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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