『「切手」は「手を切ること⁉」』〃2020-9-15



こんにちは。エコアズ台湾の山田です。

 日常で当たり前のよう使用されている漢字。由来は今から約3300年前(紀元前約1300年)の中国で、甲骨文字が発明された、というのはご存知ですよね。その後、日本の4世紀後半、弥生時代のころに仏教の伝来と共に日本に伝えられ、漢字とその他の文字(平仮名など)が同一言語内で混用されるようになりました。日本だけでなく、漢字は時代と共に変化していき、現在は字体もさまざま。こちら台湾で使用される繁体字は、漢字の中でも伝統的な字体になります。日本の常用漢字に比べ複雑ですが、中国で使用される簡体字よりも字体が相似しているため、比較的読解が易しいと見受けられます。
 たとえば、
 読み:繁体字(台湾)=常用漢字(日本)=簡体字(中国等)の順番に並べると、

yà:亞=亜=亚
 これならなんとかわかる…

  guān:觀=観=观
 あれ、ちょっと簡略になったな…

  fēng :豐=豊=丰
 原型をとどめていない!(笑)

…と、こんな感じで形が全然ちがうものも本当にたくさんあります。台湾旅行の際なんかは、外にある看板や道路標示もおおよその意味は推測できると思いますが、中国等の簡体字を使用する国では、漢字の推測もなかなか難易度が高く、見慣れるまでは大変かもしれないですね。

 そんな長い歴史を持つ「漢字」は、字体が変化しただけでなく、意味まで変わって使用されているものがあるんです。今回はその中でも、誤解されやすい言葉をご紹介していきたいと思います!
 わたしも中国語を習いたての時、自分が認識している日本語と違う意味を持つことにかなり戸惑ったのを覚えています。一体それらが日本伝来の際に間違って伝えられたのか、それとも日本文化の中で徐々に変化していったかは定かではありませんが、一度日本語でインプットされた熟語の意味を、中国語では別の意味として再認識するのはそう簡単なことじゃないんですよね…。
 皆さんも一緒に推測しながら見ていってください^^

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 『日本語と中国語で意味が異なる漢字』

①「勉強」
 日本語では「べんきょう」ですね。学問や技芸などを学ぶことや、何か経験を積むこと、という意味です。
 小学生が習う単語ですが、中国語の意味は「無理をする」。
 「勉強可以」は「かろうじて可能」、「不要勉強自己」は「無理だけはしないで」といった表現でちょっとマイナスな意味で使われる言葉です。実は、この言葉の由来は中国語の意味「無理をする」の方がオリジナルなんです。
 明治時代、日本は西洋文明に追いつくため必死で学問に励んでいた時代背景から、もとは「無理をすること」が美徳とされ、その結果「勉強すれば(無理をすれば)、将来良い成果が得られる」と考えられたことが理由だそうです。なるほど…日本人スピリッツが生みだした意味だったんですね…!

②「大家」
 日本語で「おおや」と読む場合、一般的にはアパートやマンションなど貸家の持ち主・家主さんを指しますよね。「たいけ」と読む場合は、お金持ち・高い社会的地位のお家柄の事を言い、「大家のお嬢さん」といった感じで使用します。しかし中国語の意味は「皆さん」。(everyoneの意)
 中国語で最初に習うであろう「皆さんこんにちは!」は、「大家好(ダージャーハオ!)」と記します。
 ちなみに中国語の「好」は「健康・幸運・良いこと」を意味し、「皆さんお元気ですか^^」といったニュアンスになります。決して「大家好=大家さん好きー!」じゃないですよ笑

③「我慢」
 日本語で「がまん」は、辛いことを耐え忍ることを指します。
 元々、我慢の「慢」は禅語で「慢心」、自らを奢り高ぶるという意味を指します。仏教では「慢心」は7つに分かれており(七慢)、避けるべきものと考えられています。その一つが、我意に執着して驕る心から離れられない慢心「我慢(がまん)」です。
 しかしそれが時代の流れによって、だんだんと「自我意識を抑制すること」を意味するようになっていき、現在の強情・忍耐の意味になっていったのです。
 しかし中国語の意味ですと、「慢」は日常生活では「ゆっくり〜する、動作が遅い」等、単純に速度が遅いことを表します。従って「我慢」はそのまま略され、「私は遅い」という意味になっちゃうんです。日本語の意味は推測すら難しいほどに意味が違う言葉になってます。
 「慢」という字は他にも「痩せ我慢」、「味自慢」にも使用されますが、台湾人にしたら、”一体なにが遅いの?”と質問されちゃいそうですね。笑

④「切手」
 これは台湾人にとっては一見ビックリする単語。なぜなら、中国語では漢字そのままの意味で、「手を切る」と言う意味になり、初見では”え!?めちゃめちゃ恐ろしい行為!?(もしや、指詰めのもっと上!?)”と捉えられちゃう可能性があります。(←わたしの友達です。笑)
 いえいえ、そんな危ない行為じゃないんです。手紙などの郵便物を送るときに料金前納を証明する証紙のことですよね。中国語では「郵票」と書きます。(個人的に日本語よりわかりやすい!)
 では、なぜ「切手」と呼ばれるようになったのかご存知ですか?
 実は、当初は「切符手形」と称していたのが、その後略されて「切手」とされるようになったんですね。私が思うに、「切手」の由来に疑問に思ったことがない日本人の方が多いのではないでしょうか。笑 こちらの単語に関しては日本人よりも、日本語を学習した台湾人の方が由来を理解しているんじゃないかなーと思います。
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 以上、ほんの一部ですがご紹介させていただきました。日本人が見てびっくりするものもあれば、台湾人にとって全く異なる解釈になるものもあり、どちらの立場でも楽しく理解し合えるのではないでしょうか。日本と台湾の交流会や、ちょっとした話題作りに調べてみるのも面白いかも知れません。
 本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。