『そのまま使える話のネタ』〃2022-2-22

こんにちは。エコアズ台湾の林です。
最近読書した「朝礼・スピーチ・雑談」の本について(作者:西沢泰生)、お話をしていきたいと思います。概ねに紹介しますと、そのままスピーチに使える話のネタ、トーク術などに関する本です。

いくつか記憶に残ったエピソードをシェアさせていただきます。
「間」の大切さ:昭和の名人とよばれた古今亭志ん生という落語家がいました。とにかく語りの「間」が絶妙で、くだらないダジャレも志ん生が言うとお客にドカンと受けるのです。あるとき、まったく同じ落語の台本を、志ん生と別の落語家がしゃべって、どれくらいウケ具合が違うかという実験をしたことがあったそうです、結果は歴然。例えば、「A社とB社は6倍も違うんです」と「A社とB社を比べると(間)…何と6倍も違うんです!」のように内容が同じでも、「間」だけでウケ方が違うと証明されたわけですね。

間接的な話で攻める:いくらこうするべし!と言ったところで、聞いている人たちにしてみれば、そんなのわかってるよ!だけで終わりがち。そのため、「話のネタ」が重要になってきます。
私個人の経験ですが、少し前に私は友人と喧嘩しまして、ある日、その友人が日本へ帰国するため、うちの社長とも知り合いなので、帰国前に社長へ挨拶しに来ると連絡をもらいました。躊躇したのはまだその友人と仲直りしたくないし、会社に来られたらどう接するのか?私は社長に相談しました。事情を知った社長は多分「人生長くないんだから、せっかくの縁を大切にするべき」などの話内容で仲直りする方向で説得してくると思っていましたが、社長は先ず自分とその友人との関係・知り合ったきっかけを自ら話してくれました。聞いてみると、社長もその友人と何回か気まずくなったことがあり、でも次会うときはいつもの通りに接していくとのことでした。話を聞いているうちに、だんだん自分のことは大したことでもないと思い始め、社長みたいに格好良く交友関係を維持するのも悪くないなどの考えに変わってきました。気づけば、社長に説得され、その友人と仲直りしていました。

売れ残りワインを売った張り紙:よく通り道で「店内改装のため、○○まで閉店セール開催!」のような宣伝広告を見たことありませんか?恐らくみなさんもご存知の通り、これは完全閉店ではなく、季節ごとに店内を改装し、且つ品物を入れ替え、閉店セール及び開店セールの繰り返しで、お客様の気を引いているわけです。そして、似たような宣伝手段を使ったとある酒屋さんの話、その酒屋さんはなかなか売れないワインに、ある言葉を書いた張り紙をつけたところ、飛ぶように売れてしまったとか。さて、気になりますね。それはこんな張り紙でした。「お待たせしました!やっと、入荷しました。」

最後の締めに、作者は本書で語ったすべての話を、全部ひっくり返すようなエピソードを紹介されていました。
それは、「世界のトヨタ」と呼ばれるTOYOTAグループの創業者である豊田佐吉さんのエピソードです。佐吉さんが、晩年、それまでの発明を助けてくれた協力者の人たちに感謝するために、東京で「お礼の会」を開いたときのこと。参加者の前に立ち、お礼の挨拶を始めようとしたのですが、これまでの感謝の気持が込み上げてきてしまって、佐吉さん、立ったまま絶句してしまったのです。ただただ、くちびるを震わせて黙っている。集まった人たちは、その姿に感動し、「わかりました、わかりましたから、もう座ってください」と声をかけて、佐吉さんの肩を抱いて座らせたのだそうです。
これは、先程お話させていただいた「間」の効果もありますね。ただ、「間」の時間が普通以上に長い、且つそれが全て、でも大切な思いを無言で参加者たちの心を打ったのです。心の底から伝えたい強い思いが伝わった、とても素晴らしいスピーチだと思いました。

本書は、確かにそのまま使える話のネタが100個ぐらいありました。でも読んでいるうちに、書かれていたエピソードを通し、自身の経験や普段の考え方をもう一度振り返ることができ、成長した感じです。面白いエピソードも結構ありますし、ストレス発散代わりに読むのも良いと思われますので、お薦めいたします。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。